漬け酒コラム

カシャッサで漬ける梅酒づくり 前編

今年も梅酒づくりのシーズンがやってきましたね。
ちまたでも、そこかしこで梅や漬け込み容器が店頭に並んでいるのを見かけますね。
梅酒も漬け酒のひとつ。
ちょうど知人宅の庭になった梅をいただいたので、漬け酒研究室でも久しぶりに漬けてみることにします。

梅酒ってどんなイメージでした?

「梅酒づくりって面倒くさそう」
子どもの頃、家でも母が梅酒づくりをしていて、大きな梅酒の瓶が台所の一角に鎮座し存在感を放っていました。出来上がりに、およそ1年以上と時間がかかるし(3ヶ月くらいから飲めますが、コクがでるのは1年過ぎてから)面倒で難しそうな印象をずっと持っていました。

ラム酒やカシャッサで漬けたら

ところが、ラム酒やカシャッサを使用するラテンスタイルの漬け酒なら簡単で、早くおいしく作ることができます。

というのもラム酒やカシャッサは、梅酒づくりで一般的に使用されるホワイトリカーと比べて、アルコール度数が38%以上と高いため、抽出のスピードが早く、約3週間〜1ヶ月ほどで飲みごろになります。そして、原酒自体に旨みと甘みがあるので、加糖は少量で充分豊かな風味になります。さらにスパイス・ハーブでアクセントを加えることで、より豊かな仕上がりになります。

今回は、ブラジル産のサトウキビ酒「カシャッサ」で漬ける梅酒づくり。
漬け酒研究室的に表現するなら、「Japonesa Apricot Cachaça Curtida/梅の漬け込みカシャッサ」ってところでしょうか。
ちなみにJaponesa はブラジル・ポルトガル語で日本人女性を表します。

映画「シティ・オブ・ゴッド」などで俳優としても活躍している 、ブラジルの大御所アーティスト Sau Jorge。彼の作品の中には「 Japonesa 」をタイトルにした曲があります。その曲中では、ファンキーなグルーヴに乗せて日本ではおなじみのフレーズが流れてきます。なかでも焼きそば、寿司、鉄火巻き、醤油をこんなにもカッコよく印象的に表現しているのは驚きの秀逸さ。ご興味のある方はぜひ聴いてみてください。

と言うことでさっそく漬けはじめ。

原酒は 「セレッタ」

まずは原酒選びのために、 本来は有毒で生食するものではないですが、風味の確認の為にかじってみます。
梅ってほんとにいい香りですね。やはり同じバラ科さくら属のプラムや杏に近いニュアンスです。酸味もそこそこある。これに合うのはなんだろう…。

いろいろ迷った末に選んだ原酒の銘柄は「セレッタ」。
少量生産で風味豊かなハンドメイドのカシャッサ・ヂ・アルティザナウのトップブランドです。
シナモンのような香りとしっかりした旨み。ほのかに甘くキレのいい余韻。そのまま飲んでもちろんおいしく、漬け酒にも多用している私的に好きなカシャッサBest3 に入ります。

ということで、さっそく漬けはじめ。
洗浄消毒済みの1Lのガラス容器に下処理を済ませた梅を12個入れて、セレッタを注いで満たす。
スパイス・ハーブはアレを合わせてみたいな、とイメージをふくらませながら数日様子を見てみます。
さて、どんな味わいに育つか楽しみでしかない!
微糖でおいしくヘルシーな「カシャッサで漬ける梅酒づくり」ぜひお試しあれ。

Japonesa Apricot Cachaça Curtida/梅の漬け込みカシャッサ

-漬け酒コラム